こんにちは。
「何気ない日常+きもの=広がる彩りある世界」
をお伝えする音遊kimono school神戸校 講師・お夏(佐藤 夏穂)です。
今日は桃の節句ですね。
我が家は都合により、昨日のうちにちらし寿司でお祝いをしました。
ところで、天皇陛下の即位の礼など正式な場で着用する十二単は、
何枚羽織っているかご存じですか?
12枚?
私も、少し前までそう思っていました。
重たかろうね…と。
ところが、「十二」は
「たくさん」
の意味なのです。
では、正解は何枚?
数えてみましょう。
十二単の構造は上からこの順番です↓
①裳(も):腰に当てて結び、後ろに垂れて引く。服としてはカウントせず。(白の部分)
②唐衣(からぎぬ):1番上に羽織る短い着物なので、豪華な柄入り。(朱色の部分)
③表着(うわぎ):こちらも表に見えるので、豪華な生地で作られていました。(灰色の部分)
④打衣(うちごろも):紅染めの衣。
⑤五衣(いつつぎぬ):真ん中あたりのグラデーションの部分。5枚重ね。
(時代によってもっと重ねていたこともあったようです。)
この部分で季節感やファッションセンスを見せました。おひなさまは、春らしい色目でコーディネートされていますね。
⑥単(ひとえ):肌着の役割を果たしていた1枚。
⑦長袴(ながばかま):スカートのように履いているのでカウントせず。
つまり、②~⑥の枚数をカウントすると・・・・
正解は9枚です。
(ここで、お断りを。
我が家のおひなさまは、わざわざ12枚にして作られたようで、五衣が一般的なものより多かったです....。)
いかがでしたか?
おひなさまから知る、十二単の知識。
明日、まわりのお知り合いに
「ねえ、知ってる?」
と広めてくださいね!
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